
院長吉野雅武
1962年日本医科大学卒業。賛育会病院や国立小児病院、米国のChildren's Hospital Los Angelesなどでさまざまな経験を積む。帰国後に恩師とともに「小児外科」という新しい分野の立ち上げに携わっていた中、初代院長の急死により1980年現職に。患者に寄り添う医療を提供し続けている。医学博士。
コミュニケーションも治療の一環
誠意を持って患者さんに向き合います
当院創始者である父は、貧しい人からはお金を取らずに診るような医師でした。「医師というのは元来そういう存在であり、儲けは出ずとも暮らしていければ良い」という姿勢で、まさに「医は仁術」を地で行く存在でした。私もその精神を受け継ぎ患者さんに誠実に向き合うよう心がけています。
また病気は治療より予防が重要という考えのもと、各種検診を受けていただくことに加え、「転ばないように気をつけましょうね」などのちょっとした一言を大切にしています。その何げない一言が、高齢者においてはQOLの著しい低下の要因になりかねない、「転倒」を防ぐことにつながります。私はこのようなコミュニケーションも治療の一つ、「無形の治療」だと考えています。
現代は医療技術の進歩も素晴らしく、昔では考えられなかった治療法もさまざまに存在します。このような時代においても、医療で最も大切なのは心だと思っています。当院の診療スタンスを感じてそこにしっくりくるものがあれば、来院し続けていただければと思います。こちらも誠意を持って親身に診療させていただきます。
副院長吉野雅則
1996年日本医科大学卒業、同大学付属第二病院消化器病センターに入職。離島医師や船医などを経て、2017年より現職に就く。日本外科学会外科専門医、日本消化器病学会消化器病専門医、日本消化器外科学会消化器外科専門医、日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医、日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医。医学博士。苦痛を抑えた内視鏡検査を得意とする。
できる限り苦痛を抑えた内視鏡検査により
胃がん・大腸がんの早期発見に努めています
子どもの頃祖父と商店街を歩くと方々で呼び止められ、距離にして10分程度のところを1時間以上かかるほど、祖父は地域の人たちに愛されていました。その祖父の意思を引き継ぎ、「患者さんに誠実に」をモットーに日々診療に臨んでいます。以前勤めていた病院の患者さんがはるばる当院までいらしてくださるなど、私の医療への姿勢を認めてくださっているのかとありがたく思います。
これまでの経験を生かし、当院では検査にも力を入れています。胃がんや大腸がんは早期発見できれば、今や治療予後に期待がもてる病気です。さいたま市は検査のサポートも充実していますので、上手に活用して経済的な負担を抑え、がん検診を習慣化してもらえればと思います。内視鏡検査は敬遠されがちですが、早期発見が期待できる検査です。当院では鎮静剤を用いて、うとうとしている間に行う方法や、嘔吐反射が苦手な方には経鼻内視鏡などを活用し、できる限り苦痛の少ない検査を行っています。また検査前には丁寧な説明を心がけ、ご質問にもお答えします。お悩みのことがあれば、気軽にご相談ください。
地域の健康を
見守り続けています
1940年の開院から80年以上。3代にわたり、浦和駅周辺地域の「かかりつけ医」として、皆さんの健康を見守り続けています。
胃がん・大腸がんの
早期発見に注力
胃がんや大腸がんは早期発見により治癒が見込める病気。当院は早くから、がんの早期発見のため内視鏡検査に注力してきました。
プライバシーへの
配慮を徹底
内視鏡検査では特にプライバシーを気にする患者さんが多いため、検査専用の待合室を用意するなど、徹底した対策を講じています。
内視鏡検査への不安を
可能な限り軽減
細めの内視鏡や鎮静剤などを活用し、できる限り負担を抑えた検査を実施。リラックスいただける空間づくりにもこだわっています。
●大腸内視鏡検査● 検査までの流れ
検査を受ける際には次のような事前準備をしていただきます。前日は胃腸に負担の少ない食事を早めに取り、就寝前に下剤(腸管洗浄液)を服用いただきます。さらに当日の朝にも下剤を服用し検査までに大腸の中をきれいな空の状態にしていただくことになります。以上の流れが不安な場合は、下剤を当院検査室で服用いただき専用のトイレをお使いいただくなど、適宜柔軟に対応いたします。
●大腸内視鏡検査● 異常が見つかった場合
当院では小さなポリープも見落とさないよう、細心の注意を払って大腸内視鏡検査を進めていきます。もしポリープや腫瘍を発見した場合には、「切除したほうが良い」「切除しなくても良い」を即座に判断。がんになる危険性が高い腺腫性ポリープなど切除したほうが良い場合は、患者さんのご負担を考え、後日改めて治療をスタートするのではなく、その場で即切除を実行いたします。
●胃内視鏡検査● 検査でわかること
胃もたれや胸焼けなどは特に病気でなくても出ることがある症状ですが、原因を明らかにして適切な治療を行うためにも、胃内視鏡検査は重要な検査といえます。当院で行うカメラを鼻から挿入する経鼻内視鏡検査は、嘔吐反射が強い人でも受けやすいのが特長です。この検査では、逆流性食道炎や慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など、上部消化管のさまざまな病気を調べることが可能です。
●胃内視鏡検査● ピロリ菌感染疑いがある場合
ピロリ菌とは胃粘液にすみ着く菌のことで、感染しても初期には自覚症状がなく放置されがちです。しかし、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなど胃や十二指腸の病気が引き起こされるリスクがあるため、早期発見・早期治療が求められます。胃内視鏡検査の際に「ピロリ菌の疑い」が確認された場合は、必要に応じて「尿素呼気テスト」を実施。その結果ピロリ菌の存在が認められれば、除菌治療を行います。
負担の少ない検査
大腸内視鏡検査では適量の鎮静剤を使いますので、うとうとと不安感・恐怖心を抑えた状態で受けていただけます。また、炭酸ガス送気システムの利用により、検査後のおなかの不快感の軽減にも努めています。胃内視鏡検査では、「オエッ」という嘔吐反射のないよう、経鼻内視鏡を採用。経口と違い検査中も医師や看護師とコミュニケーションを図れるため、不安感・恐怖心の軽減にもつながります。
吉野医院
浦和駅から徒歩6分